『貧血』 | |
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血液を構成する成分の1つ、赤血球や血色素(ヘモグロビン)の量が減少した状態が『貧血』です。
血液は全身に酸素を運び、炭酸ガスを回収する役目をしています。全身の組織や臓器はこの酸素と栄養素をエネルギーとして利用しています。血液が肺を通過する間に酸素を取りこんで赤血球中のヘモグロビンと結合する事により酸素の豊富な血液となるのです。
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全身への酸素の運搬が上手くいかなくなり、酸欠となります。酸欠の起こる場所によって立ち眩み、めまい(脳)、疲れやすくなる(筋肉)、狭心症(心臓)などが現れます。その他、息切れ、動悸、顔色不良、爪の異常(割れやすい・扁平になる・反り返る)という症状も起こる事があります。
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@鉄欠乏性貧血 体内の鉄が不足して起こる貧血です。 最も頻度が高い。詳細は後ほど。 A巨赤芽球性貧血 ビタミンB12や葉酸の吸収が上手く出来ず欠乏して起こる貧血です。 B溶血性貧血 赤血球が壊れやすくなって起こる貧血です。 C再生不良性貧血 骨髄での血液成分がうまく作れなくなって起こる貧血です。
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小球性低色素性貧血 MCV≦83 MCH≦27 MCHC≦30 | 正球性正色素性貧血 MCV=84〜98 MCH=28〜35 83MCHC=31〜36 | 大球性正色素性貧血 MCV≧99 MCH≧36 MCHC=31〜36 |
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鉄欠乏性貧血 鉄芽球性貧血 サラセミア | 急性出血 溶血性貧血 | ビタミンB12欠乏 葉酸欠乏 巨赤芽球性貧血 (悪性貧血) 肝障害に伴う貧血 |
例えば 赤血球:5.00(×10 /μl)、ヘモグロビン濃度:16(mg/dl)、 ヘマトクリット:45(%)のとき、 MCV=45/5.00×10=90(fl) MCH=16/5.00×10=32(pg) MCHC=16/45×100=35.6(%) となります。 |
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貧血の治療は、まず原因を取り除く事です。鉄欠乏性貧血には鉄の補給、巨赤芽球性貧血にはビタミンB12の補給です。鉄分を多く含む食品だけでなく、ヘモグロビンを作るたんぱく質や造血を促進する食品、そして鉄の吸収を促進する食品をとることが大切です。ただし、貧血の症状が重くなると、これだけでは鉄分を補う事ができません。同時に鉄剤で鉄分を補給することが必要となります。
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食品に含まれる鉄分には、"ヘム鉄" と "非へム鉄" があります。ヘム鉄は非ヘム鉄に比べて数倍も
腸での吸収が多いので、ヘム鉄を十分に摂るように心がけましょう。 =ヘム鉄の多い食品= うなぎ、煮干し、いわし、レバー(特に豚肉)、あゆ、かつお など =非ヘム鉄の多い食品= ひじき、切干大根、ほうれん草、大豆、あさり、しじみ など * 非ヘム鉄でも動物性タンパク質と一緒にとると吸収が良くなります。献立次第で十分に貧血の 解消に役立ちます。 |
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偏りの無いバランス良い食事をとって、適度の運動を心がけ、貧血を予防しましょう。 貧血を早めに見つけるためにも、最低年1回の健康診断をおすすめします。 |