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アレルギーには、アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)である食物を摂取すること
により起こる『 食餌性アレルギー 』と、花粉・ホコリ(ハウスダスト・HD)などを吸うことにより 起こる『 吸入性アレルギー 』があります。 今年も花粉症の季節が迫ってきました。そこで今回は、この吸入性アレルギーにあたる 《 花粉症 》 についてお話したいと思います。 |
*花粉症とは・・・? |
植物の花粉により起こるアレルギー性の病気で、樹木・草花の花粉が飛
ぶ季節に花粉が目や鼻の粘膜に付着することで症状が現れます。 |
*どうして起こるの・・・? |
スギなどの花粉が、鼻のなかに吸い込まれるとアレルゲン(抗原)が花粉
から溶け出します。これをやっつけるために、人間は体のながで抗体という ものを作り出します。 この抗原と抗体が体の中で反応すると、ヒスタミンなどいくつかの化学物 質が放出されて神経を刺激し、くしやみが起きたり、鼻水が流れたりして、 抗原を体の外へ追い出そう とするのです。 |
最近の調査では、いま花粉症の症状がなくてもそれらの花粉に対するアレルギー 検査が陽性の人がおり、その約半数が4年以内に花粉症を発症したと報告されて います。 家族にアレルギーの人がいる等の遺伝素因のある人は今花粉症の症状がなく
てもアレルギー検査が陽性ならいずれ花粉症を発症するリスクがより一層高く
なる クを着用する等により、花粉症の発症を予防しましょう。。。 |
*症状は・・・? |
☆一口メモ@ 〜『花粉症』と『風邪』の見分け方 〜 ☆ |
持続期間 | 鼻水 | その他の症状 | |
風邪 | 1週間程度 | ねっとりしている | 発熱 etc. |
花粉症 | 花粉が飛散している間ずっと | さらさら | 目のかゆみ |
*花粉の飛散時期って・・・? |
☆一口メモA 〜 アレルゲンは一つじゃない・・!? 〜 ☆ |
図1、2は過去3年間の当センターにおける スギ・ ヒノキの年次別件数(緑・青)とその陽 性件数(黄・ オレンジ)です。 その年の花粉飛散量によって件数は変化しま す が、陽性率のピークはスギ⇒3〜4月、ヒノキ⇒ 4 月で6〜7割となり、この時期のアレルギー 患者の ほとんどがこれら花粉によるものだと思われます。 図3は1年間の検査でスギ陽性の人のなかで 他 のアレルゲンにも陽性の人がどのくらいいるかを表 したものです。 これによりスギに陽性の人の中の約37%にはダ ニも、約32%にはハウスダストも、なんと約69%の 人がヒノキにも陽性であることがわかります。 この際、『自分はスギ花粉症なん
だ!』 また予防のためにもまとめて検査されることをお勧 めします。 |
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*花粉症の人が増えているのはなぜ!? |
@スギ花粉の増加 ⇒ 戦後盛んに植林されたスギが花粉をつけるまで成長したことが 考えられます。 A食生活の変化 ⇒ 食生活が欧米化し、高タンパクな食事がアレルギー反応を高め ることになってしまいました。 B気密性の高い住居環境 ⇒ ダニ・ハウスダストなどが増加し、アレルギー体質の人が増え ました。 C大気汚染 ⇒ 車の排気ガスなどが原因でアレルギーを起こしやすくさせてい ることが考えられます。 D舗装された道路 ⇒ 日中空気中を舞った花粉がアスファルト上に残り、風に巻き上 げられることによって1日中花粉が飛散するようになりました。 Eストレス社会 ⇒ ストレスは自律神経の調整を乱し、花粉症の症状を出やすくし ます。 |
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*どうしたら予防できるの・・・? |
@ 風が強く晴れた日には外出を控えましょう。 A プロテクターメガネ、マスク、スカーフ、帽子などを着用しましょう。 ★マスク:普通のマスクではスギ花粉のカット率は50〜60%程度で すが、花粉症用マスクではほぼ100%通しません! ★メガネ:普通のメガネをかけるだけでも目に付着する花粉の量 は1/3になり、更にプロテクター付メガネにすると普通のメガネ の1/7になるという報告もあります! B 服はスベスベした素材を選ぶようにし、家に入る前は玄関先で衣服 や髪についた花粉を落としましょう。洗濯物をしまうときも花粉を落と しましょう。 C 帰ったら手・目・鼻を洗い、うがいをしましょう。 D 花粉の侵入を防ぐ為、車の通風口は閉じるようにしましょう。(最近 では花粉対策用フィルターの装備がされているものも多いようです が・・・) |
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*アレルギー検査 |
先にも述べたとおりアレルギー(花粉症)はアレルゲンの特定がもっとも重要です。
自分のアレルゲンを知り、その暴露を防ぐ事によって症状は激減することでしょう。検査、そ の他詳しくはお気軽にかかりつけ医、または当センターまでご相談ください。
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