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≪A脂肪肝とアルコール性肝障害≫
☆どうして脂肪肝になるの・・・? |
知って得するワンポイント! 〜脂肪肝の意外な原因〜 | |
@果糖 : 甘いものに含まれる糖分の半分が肝臓で脂肪に変わります。特に果糖分は脂肪に変わり
やすいと言われています。 A栄養補給剤 : ビタミン剤、ドリンク剤には飲みやすくする為の糖分を沢山含んでいることが多いの です。 Bダイエット : 急激なダイエットは肝臓以外の体内に蓄積されている脂肪が一気に肝臓に集まってく る事になります。過食と全く同じ状態となってしまいます。 |
☆脂肪肝になると・・・? |
☆予防には・・・? |
◎太りすぎに注意!! @エネルギー制限 ・低脂肪、高たんぱくのメニューを心がける。 A運動 ・摂取したエネルギーの消費に努める。 B食事の工夫 ・食事は一定の時間にとる・・・朝食抜きは逆効果。 ・時間をかけてゆっくり食べる・・・満腹感を感じるまでに沢山食べ過ぎない。 ・食物繊維の多い食品をとる・・・余分なコレステロールを吸着し排泄へと促す。
◎アルコールを飲みすぎない(原則は禁酒です!!)
◎基礎疾患を治す |
《豆知識のコーナー》 | 〜非アルコール性脂肪肝(NASH)〜 |
一般に脂肪肝は病気としての認識が無く、比較的安全なものと考えられてきまし た。また、これまで脂肪肝のほとんどがアルコールに原因があると考えられてきま した。 しかし、近年アルコールをほとんど飲んだことがない人にも脂肪肝が発生し、ア ルコール性肝障害に類似した所見を示すことが明らかになり、これを非アルコール 性脂肪肝(NASH)と呼んでいます。 誘引として高脂血症、肥満、糖尿病が挙げられ、ライフスタイルの欧米化に伴い 患者数は増加しています。やはり、食べすぎ、飲みすぎに基づいた生活習慣病が 脂肪肝へと進行することが大きな原因で、これらを改善する為の努力が大切です。 適度な運動をし、暴飲暴食・夜食は控えたいものです。 |
☆アルコール性肝障害とは・・・? |
アルコール性脂肪肝 |
≪状態≫
肝細胞に中性脂肪が溜まり肥大化 肝臓が全体的に腫れる ≪症状≫ 軽い腹部不快感、疲れやすい、食欲不振、やせ など |
アルコール性肝硬変 |
≪状態≫
肝臓の繊維化がどんどん進み肝臓の働きが低下 ≪症状≫ 黄疸、疲れやすい、腹部不快感、吐き気、上腹部痛 |
☆アルコールの量について・・・ |
☆アルコール性肝障害を予防するには・・・? |
アルコールが原因の為、『飲酒を控える!』の一語につきます。既に肝障害が見られる場合には何を おいても≪禁酒≫が必要です。 |
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@禁酒!! A良質なたんぱく質をしっかり摂る。 Bビタミン・ミネラルをたっぷり摂る。 C適正カロリーを心がける。 D食事は3食、時間も考えて。 E添加物、加工食品、インスタント食品をなるべく避ける。 F砂糖は控えめに・・・ |
☆あなたの肝臓に脂肪はついていませんか・・・? |
検査項目 | 検査でわかること |
総蛋白 アルブミン | 栄養状態、肝臓病や腎臓病などがわかります。肝硬変などで肝臓の働きが低下すると低値になります。 |
A/G比 | アルブミンとグロブリンの量の比率です。肝機能が低下すると低値を示します。 |
総ビリルビン | 黄疸の指標で、主に肝臓障害などにより高値になります。 |
ZTT | 肝硬変や慢性肝炎、また膠原病などでも高値となります。 |
ALP | 肝臓や胆道系に異常があって胆汁の流れが悪くなると高値になります。その他骨などの多くの臓器にも存在します。 |
AST(GOT) ALT(GPT) | 肝細胞の破壊によって高値となります。基準値より高くなるほど損傷の程度はひどくなります。 |
LD(LDH) | 肝臓の障害や破壊で高値となります。心臓、血液疾患でも高値となります。 |
γ-GT | 胆汁の流れが悪くなると高値となります。特にアルコール性肝障害のとき、著しく上昇します。 |
コリンエステラーゼ | 肝細胞の働きが低下すると低値となります。ただし、脂肪肝のときは高値となります。 |