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健康アドバイス60
血尿は尿を作る腎臓や尿の通り道の重要な病気のサインです。
尿路とは具体的には腎臓、尿管、膀胱、尿道のことをいい、男性の場合はさらに前立腺も含まれます。
ひとくちに血尿といってもいくつかのパターンがあり、具体的には以下のパターンに分けられます。
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目で見て尿が赤い場合がこれに当てはまります。
この場合は『肉眼的血尿』と言い重要な病気のサインです。
特に多いのはやはり
目で見て赤くはないけれど、顕微鏡で確認すると血液が混じっているのがこれに該当します。
顕微鏡的血尿もやはり尿に血が混じっている事実がありますので、肉眼的血尿と同様に膀胱癌や尿路結石症などの重要な病気のサインとも言えるかと思います。
これは健診などでリトマス試験紙のようなもので尿検査を行ったときに検査した場合の血尿のことを言います。
下の検査結果表は松阪地区医師会の松阪市健診センターの結果表の腎・尿路系のところだけを抽出してあります。
この人の結果は尿潜血が(+)あるいは(3+)で記載してあります。
これがいわゆる尿潜血!と言われるものです。
人間の尿は正常でもわずかながらに血は混じりますので、正常の人でも尿潜血反応が陽性になる場合も多々あります。
いずれにしても血尿を認めた場合には、泌尿器科医の受診をお勧めします。泌尿器科では尿検査のほかに、まず超音波検査(エコー検査)を行います。
超音波検査は簡単に行え、また痛みもなく、がんや尿路結石の有無などさまざまな情報が得られる有用な検査です。
もし、なんらかの疾患が疑われた場合には、さらにCT、採血、膀胱鏡、尿路造影検査などいろいろな検査があります。
蛋白尿などがあり内科的疾患の可能性がある場合には腎臓内科での受診を提案することもあります。
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が挙げられます。
いずれの疾患も血尿が出続けることは少なく、血尿が出たり止まったりすることが多いです。血尿が持続するときにはすでに疾患が進行している場合が多いので、血尿が出たら病院受診するのが良いと思われます。