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目に迫る緑内障
健康アドバイス7
わが国で1988〜89年に全国規模の緑内障疫学調査が行われ、40歳以上の人のうち緑内障が発症している方は3.56%、30人に1人という結果がでました。そのうちの80%の人が自分では緑内障に気付いていないこともわかりました。
緑内障は悪化する前に、できるだけ早期発見し、早期治療を開始することが大切です。そのため、自分自身で目を守るという自覚をもち、年に一回、定期検診を受けていただくことをお勧めいたします。
【緑内障とは】
何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその原因の一つと言われています。目の中には血液の代わりとなって栄養を運ぶ、房水と呼ばれる液体が流れています。
房水は毛様体でつくられ、シュレム官から排出されます。目の形は、この房水の圧力によって保たれていて、これを眼圧といいます。眼圧は、時間・季節によって多少変動しますが、ほぼ一定の値(10〜20mmHg)を保っています。
眼圧が上がると視野が狭くなるのは
膜の中心部には、光を感じる視細胞が1億以上あり、これが約120万本の視神経につながっています。視神経は網膜の後ろにある視神経乳頭というところで1つの束になり、大脳まで伸びていますが、この束になる部分では、視神経線維がほぼ直角に折れ曲がるため、構造的に弱くなっています。そのため、眼圧が高くなると、この部分がまず、圧力を受け、視神経の1部が死んでしまうため、死んだ視神経につながっている視細胞にキャッチした情報は、脳に伝えられないことになります。そのため視野に見えない部分ができてしまいます。
●急性型・・・・原発性閉塞隅角緑内障
1)原発性閉塞隅角緑内障
隅角という房水の出口が狭くなり、ふさがって房水の流れが妨げられ眼圧が上昇します。
原因ははっきりしないがこんな時に起こりやすい
●慢性型・・・・・原発性開放隅角緑内障・正常眼圧緑内障
<1)原発性開放隅角緑内障
房水の出口が徐々に目詰まりし、眼圧が上昇します。
2)正常眼圧緑内障
眼圧が正常範囲(10〜20mmHg)にも関わらず緑内障になる人がいます。
緑内障の約6割が正常眼圧緑内障であり、また欧米人に比べて日本人に多いらしいことがわかっています。
【検 査】
【 治 療 】
緑内障の治療方法は、どれも眼圧を下げ病気の進行を止めるためのものです。 緑内障のタイプや進行の程度によって、治療方針が違ってきます。
●点眼薬と内服薬
1)点眼薬と内服薬によって眼圧をコントロールします。
2)緑内障の患者さんは、半数以上が点眼薬の治療で眼圧のコントロールをします。
●レーザー治療
1)緑内障のタイプによっては、レーザー光線で虹彩に穴を開け房水の通り道をつくったり、出口を開けたり、目詰まりの部分の通りをよくしたりします。
2)入院の必要はありません。
●手術治療
今までの治療でも眼圧がコントロールできない場合に房水の新しい通り道をつくります。
【談:目にいい食べ物】※外来中よく皆さんが聞かれることですが
●ビタミンA |
主な食材 |
Point
!! |
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●ビタミンB1 |
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主な食材 |
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Point
!! |
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●ビタミンB12 |
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主な食材 |
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●ビタミンB2 |
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主な食材 |
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Point
!! |
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●ビタミンB6 |
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主な食材 |
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●ビタミンC |
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主な食材 |
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【今夜の1品簡単レシピ】 にんじんサラダ
材料 にんじん:1本 酢:大さじ1 塩:小さじ1/2 さとう:ひとつまみ(隠し味) こしょう:少々 オリーブオイル、サラダ油:大さじ 2 バジル:飾りと風味付け |
作り方 2. 調味料を合わせその中に切ったにんじんを入れそのまま少し置いておく 3. 飾りと風味付けにバジルをトッピング |