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健康アドバイス58
眼瞼(がんけん)は
随分と身近に感じるのではないでしょうか? 鏡を見てしまう方もいるかもしれません。
まぶたが下がっているなんて誰でも同じでは? と考えるのは当然ですね。
実際に、視野が狭くなってきて、日常生活が不自由になってきて、自分で気が付く人もいます。
また高齢の方は、お孫さんから「おばーちゃん、目が小さいね」
「もう年だから小さいの普通なの」なんて会話も。
若い方の場合、「いつも眠そう」「疲れているの」と言われて気になる方もいます。
そう、これは目の開きが悪くなっているのです。
眼瞼下垂の原因は以下のものが挙げられます。
いわゆる老化現象です。ですから長生きすれば、ほぼ全員なる可能性があります。
これも眼瞼下垂の原因です。アレルギー、逆さまつげなどで目をこする、またアイメイクも眼瞼下垂を早めます。女性の方が眼瞼下垂が顕著になる年齢は男性より10歳若いといわれています。
特にハードコンタクトをしている方はなりやすいです。
老化現象なので、人間誰でも年をとれば、まぶたはたるんでくるのでは? という意見はごもっとも。
でも、眼瞼下垂は皮膚がたるむことではないのです。
「目をひらく」「目を
目を開くのは、無意識にしていますが、これは
実はこの
そうなるとまぶたを挙げる力が、まつげの際に伝わらなくなりますね。
さらに進行していくと、挙筋腱膜自体が伸びてしまいます。
そうなると目を開こうと眼瞼挙筋を収縮させても、目はしっかりと開いてくれません。
そうなると、今まで以上に力をいれて目を開こうとするようになります。(図2)
□外側や上側の視野が狭くなる
運転したり、テレビやパソコンを見ると、以前より疲れやすくなりま す。
□まぶたが重い
眼瞼挙筋を強く収縮させて物を見ようとします。そのため、目の奥が痛んだり、まぶたが重く感じられます。午後から夕方になると目を開けているのに疲れてきます。
□肩こり・頭痛
まぶたという重いものを持ち上げ続けることで、全身に力が入ってしまいます。重いものを持ち上げるときにかみしめて全身を硬直させますが、まぶたが重いことで、全身に力が入ってしまいます。
残念ながら内服やマッサージ、リハビリで治ることはありません。
治療は手術です。
癌や成人病と異なり「眼瞼下垂症」は命に直結する病気ではありません。また、下がった眼瞼は必ず治療して挙げなければならないということはありません。しかし、そのことを苦痛に思っておられる方は改善できます。眼瞼下垂症の治療は、日常生活をしていくうえで、「生活の質」を向上させる治療と考えています。
肩こりや頭痛は内科や整形外科、疲れ目は眼科的異常が原因のこともありますので、まずかかりつけの先生に相談してみましょう。