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健康アドバイス63
「骨密度が低下して、骨折の危険があります。骨粗鬆症です。」お医者さんに言われた事はないでしょうか?
骨粗鬆症とは、骨に含まれるカルシウム等が減り、骨がもろくなる病気で、近年、高齢化に伴い、このように骨粗鬆症と診断を受け、治療をしている方を多くみかけます。以前は高齢者が寝たきりになる大きな原因とされた骨粗鬆症による骨折ですが、早期発見、早期治療により、また効果的な薬も開発され、予防する事が出来るようになりました。
骨粗鬆症の治療に効果的でよく投与される代表的なお薬に「ビスホスホネート製剤」がありますが、服用時に注意が必要な事があります。
このお薬が出ると、同時にお知らせカードが渡されます。(図1)
そのカードには、「ビスホスホネート製剤による治療を受けている場合、歯科の受診時に必ず提示する事」と記されています。このカードは絶対に忘れないで下さいね。
私達の身体は古い細胞が新しい細胞に置き換わる事により、維持され、健康を保っています。骨の細胞も同様で、骨の新陳代謝は骨を作る細胞の
骨粗鬆症治療によく効くビスホスホネート製剤ですが、その作用機序から、歯科治療時に注意しなければならない事があります。
歯を抜く(抜歯)ような
骨粗鬆症治療薬服用による薬剤関連顎骨壊死は先に述べた顎骨に及ぶ口腔外科的処置以外でも起こる場合があるので注意が必要です。
例えば、適合不良の入れ歯を我慢して使用し、粘膜の傷が深くなり、骨にまで及んだ状態を放置しているような場合、あるいは、虫歯や歯周病を長期間放置して、歯の周囲の骨に膿み(
骨粗鬆症と、診断を受けて投薬治療を開始される時は、直ぐに歯科にて口腔内の診査を受けて下さい。そして顎骨に及ぶ疾患の治療は、出来る限り投薬前に済ませておくと良いでしょう。
また、投薬中は、定期的に口腔内の管理、治療を行い、健康に保つようにする事で骨粗鬆症治療も滞りなく進める事が出来、骨折、さらには、寝たきりのリスクを回避する事につながります。
詳しくは、かかりつけの医師、歯科医師、薬剤師にご相談ください。