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健康アドバイス23
お婆さん、朝いつもの様にお墓参りに行って帰ってきたのに、急に手足に力が入らないと言って座り込んで、「朝早かったから、ちょっと横になっとき!ご飯出来たら呼んだるから」と言ってしばらくして起こしに行ったら、何か喋りにくそう。病院もまだ開いてないし、困ったなあ。最近、救急車呼んでも、「その救急車 本当に必要ですか?」って書いてあるし・・・まだ早いけど、かかりつけの先生に電話してみよう。 |
「脳梗塞の疑いがあるので、すぐに救急車を呼んで下さい!総合病院にはこちらから連絡しておきます!」 |
【救急医療の初期診療は、重症度よりも緊急度!】1) |
人は空気中の酸素を身体に取り込み、全身に酸素を送って生命を維持しています。気道から空気を吸い込み、肺で呼吸をし、心臓が血液を送って酸素を全身に運びます。特に、脳に酸素が送られることで呼吸・循環が維持される‘生命の輪’が形成されているのです。 |
医療に対して国民が望んでいる事、という「日医総研」という機関の調査では、最も高いニーズが「夜間・休日の診療や救急体制の整備」でした。24時間、いつでも救急車でなくても診てもらえる救急医療体制の確立!といった選挙公約が支持されるのもうなづけますが、本当に緊急の場合は迷わず『119 ! 』 |
【119にかけると】
(1)「火事ですか? 救急ですか?」と尋ねられるので「救急です」と告げてください。
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◆‘生命の輪’ABC 適切な気道(Airway)、呼吸(Breathing)、循環(Circulation)状態の確認と中枢神経(脳と脊髄)機能異常(Dysfunction of central nervous system)の有無の確認。これら4つは、すべての病気や外傷においても共通の緊急度判断の基本です。これらABCDに異常がなければ、それぞれの症状によりさらに詳しく緊急度を判断していくのです。
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【緊急度カテゴリーと対応例】2) |
○「赤」カテゴリー:Aの障害、Bの障害(呼吸不全)、Cの障害(ショック)、意識障害、けいれん発作、大量出血、激痛など・・・今までで最悪、経験した事のないような痛みで、痛みのためにその他の動作が出来ない・・・『今すぐ救急車で!』 |
●心肺停止状態と関連が強いものは「赤」→ 大至急救急車を! |
●すべての病気、外傷に対し、 家でお爺さんが‘づつない’と言ってきた場合にも気をつけてみてあげて下さい。 |
【緊急度の高い症状】 |
様々な訴えの中でも、特に緊急度の高いものとして、以下の9つがあげられます。 |
【病院嫌いの●△子さんの場合】 |
以前から首が腫れていると人から言われていましたがあまり気にしていませんでした。最近、胸がドキドキして息苦しくなり、そのうち治ると我慢していましたが、足もボンボンに腫れてきたので受診されました。少し動いただけで息苦しく、動悸も数日間ずっと続いており、甲状腺の腫れは誰の目にも明らかです。眼もギョロっと飛び出ています。 |
重症度は「赤」〜「橙」カテゴリーですが・・・ |
【仕事が忙しい■☆男さんの場合】 |
風邪気味で咳が出てきたために、かかりつけの診療所で薬を3日分処方してもらいました。一旦よくなりましたが、ぶり返したように咳がひどくなり、微熱も出ていました。最初に風邪と言われたので、市販の風邪薬を買ってきて飲み続けていましたが、2週間目に熱が38.0℃台となってきたため再診となりました。
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