ホーム > 健康アドバイス42
健康アドバイス42
わが国の自殺者数は、戦後長らく2万人台前半で推移していましたが、平成10年に急増し、3万人を超え、その後も高い水準で推移しています。
三重県の自殺者数は、平成9年の274人から、平成10年には452人へと大幅に増加し、その後は毎年400人前後で推移しています。
中でも松阪市は、津市、四日市市に次いで県内で3番目に自殺者数が多く(平成26年時点)、また平成27年は平成26年の同時期と比較して松阪市の自殺者数は2倍以上増えており、県内トップとなっています。
今回はこのような自殺の現状を取り上げ、周囲の人たちが自死に至らないようにするため、私たち一人ひとりに出来ることは何かを考えていきたいと思います。
○本県の平成25年の自殺者数は348人で、交通事故死亡数の3倍となっています。
○全国と同様平成10年に452人と大幅に増加し、平成9年の274人と比較すると1.6倍となりました。
自殺は自由な意志や選択の結果ではなく、様々な悩みにより心理的に追い詰められた末の死といわれています。
また、自殺企図者の75%に精神障害があり、その約半数がうつ病等だったという報告もあります。多くの自殺は、心理的に追い込まれた上に、うつ病等の精神疾患のために、正常な判断を行うことができない状態であったと考えられます。
うつ病患者の4人に3人は医療機関を受診していないとの報告もあります。これらの人を受診につなぐことは、自殺を防ぐことにもつながります。
自殺予防のためには、うつ病の予防、そして、みんながうつ病について正しく理解し、早く気づき、適切な治療につなぐことが大切です。
自殺は何の前触れもなく起きるのではなく、誰かに向かってサインが発せられています。 自殺を図った人の家族や職場の同僚など身近な人は、自殺を考えている人の発しているサインに気付いていることも多いといわれています。
以下のようなサインを数多く認める場合は、問題に応じた専門家につなげていくことが大切です。
身近な人から「死にたい」と言われたら、誰もが驚き慌ててしまいます。しかし、心の声を言葉にした人は、死にたいほどの辛い気持ちを誰かが聞いてくれることを求めています。
ぜひ、慌てず、驚かず、耳を傾けてください。
※掲載した相談窓口は一部抜粋となっております。
詳しい情報は、松阪市福祉ささえあい課生活サポート室TEL(0598)53-4670へ
お問い合わせ下さい。