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健康アドバイス74
気管支拡張症とは、いろいろな原因で気管支の壁が弱くなり、元に戻らないほど広がってしまう病気です。
気管支が広がると、痰(たん)を外に出す力が弱くなり、細菌がたまりやすくなります。
そのため、咳や痰が続いたり、年に何度も肺炎のような症状を起こしたりします
気管支が広がる原因は人によって違います。
昔の肺炎や結核のあと、免疫の病気、アレルギーの病気、副鼻腔炎など、いろいろな理由があります。
しかし、どんな原因であっても、一度広がった気管支には細菌が住みつきやすくなるという点は同じです。
特に、インフルエンザ桿菌(かんきん)や肺炎球菌(はいえんきゅうきん)、緑膿菌(りょくのうきん)といった細菌が長くいつき、炎症を繰り返すことで、さらに気管支が傷んでしまうことがあります。
これまで、この病気を根本から治す薬はありませんでした。
悪化をくり返す方には、エリスロマイシンという抗菌薬を少量で長く飲んでいただく治療が行われてきました。この薬は炎症をおさえる働きもあり、多くの方で悪化を減らす効果がありました。
しかし、すべての方に十分な効果があるわけではなく、薬が手に入りにくい時期もありました。
そのような中で、気管支拡張症そのものをねらった新しい薬が、ようやく使える見通しになってきました。
この薬は、気道の炎症や細菌の住みつきをおさえることを目的に作られた新しいタイプの薬です。
これまでの治療で十分に良くならなかった方にも効果が期待されています。
薬の値段は高くなる可能性がありますが、世界的にも注目されている治療です。
気管支拡張症は長く付き合う必要のある病気ですが、治療の進歩によって、悪化を防ぎ、生活を楽にすることができるようになってきました。
これまで「仕方がない」と思われていた咳や痰も、今後はより良くできる可能性があります。